日本病院会（日病）は26日、2018年4月から始まった新専門医制度に関する調査結果を公表した。7割超の病院が新制度によって医師の地域偏在や診療科偏在は進むと考えていることが分かった。また、専門医を目指す専攻医の数がほとんどの診療科で前年度よりも減っていることも明らかになった。調査に携わった末永裕之副会長はこの日の記者会見で、「待ったなしで対策を取らなくてはいけない」と危機感をあらわにした。【松村秀士】


　調査は、18年12月22日から19年1月15日にかけて、日病の役員病院80病院を対象に実施し、73病院から回答を得た。 　新制度によって医師の地域偏在・診療科偏在はどうなると思うか聞いたところ、74.0％が「進む」と回答した。一方、...