国立成育医療研究センターの研究グループは、母親の出産年齢が高いほど乳幼児期の食物アレルギーやダニ感作などのリスクが低い傾向があるとする研究結果を明らかにした。今後は年齢そのものではなく、育児環境に注目したアレルギー予防が重要になると指摘している。
研究では全国の約3万5,000組の親子データを用いて、母親や父親の出産時年齢と、医師により診断された子どもの食物アレルギーや湿疹、呼吸時に「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった笛のような音が聞こえる状態の喘鳴などアレルギー疾患との関連を解析した。
その結果、母親が35歳以上で出産した場合、25-29歳で出産した母親の子どもと比べて1歳時の食物アレルギーのリスクが低かった。同様に、乳幼児期の喘鳴リスクも低かった。両親ともに35歳以上の場合は、子どもの4歳時点での喘鳴リスクが低い傾向だった。
また、母親の年齢が高いほど、ダニへの感作(IgE抗体陽性)が少ないことも分かった。
研究グループは、今回の研究は観察研究であり、因果関係を直接示すものではなく、高年齢での出産を推奨するものではないと指摘。ただ、アレルギー疾患に関して、高齢での出産は低リスクと関連する可能性を示した点で意義があるとしている。
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