心アミロイドーシスの不整脈、右心房でも予測
左心房と併用で精度向上へ
熊本大などの研究グループは、異常タンパクが心筋に沈着する「トランスサイレチン型心アミロイドーシス」に伴う不整脈について、右心房の機能低下が発症予測の新たな指標となる可能性があると発表した。【渕本稔】
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熊本大のトランスサイレチン型心アミロイドーシス患者143例を解析した結果、追跡期間中央値30カ月で42例(29%)に心房細動が発症した。心エコー検査で測定した右心房機能の指標が低いほど、発症リスクが高いことが分かった。さらに大分大と宮崎大の計81例でも同様の傾向が確認され、結果の再現性が示された。
心房細動の予測にはこれまで左心房の大きさや機能が重視されてきたが、今回の研究では右心房機能が独立した予測因子となることを示した。左心房の指標と組み合わせることで、発症リスクをより精度高く層別化できる可能性も示された。
心房細動は心不全の悪化や脳梗塞の発症要因となるため、早期のリスク把握が重要とされる。研究を主導した熊本大大学院生命科学研究部循環器内科学の九山直人特任助教は、診断時の心エコー検査を活用したリスク評価が進み、ハイリスク患者の選別や経過観察の強化、治療開始時期の適切な判断につながるとみている。
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