東日本大震災の発生を受け、日本医学会は9月17日の総会で、「震災後の地域社会と医療」をテーマにシンポジウムを開いた。シンポジウムでは、東北大病院の里見進院長や、宮城県の災害医療コーディネーターを務める石巻赤十字病院の石井正・第一外科部長らが、震災発生からこれまでの活動状況や、今後の課題などを述べた。


　石井・第一外科部長は、現地の救急隊の多くが被災したことで、震災当日には石巻赤十字病院に99 人の患者しか搬送されてこなかった一方、応援の救急隊が到着した発生2日目は779人、3日目は1251人の患者が搬送されてきたと説明。情...