厚生労働省の来年度予算概算要求の概要が5日、明らかになった。一般会計の要求額は30兆266億円で、今年度当初予算額から8514億円増加。7月に閣議決定された日本再生戦略の実現に向けた取り組みとして、革新的な医薬品や医療機器の創出を目指した「医療イノベーション5か年戦略」の関連施策や地域医療の強化、認知症対策などの特別重点・重点要求枠に計1088億円を要望する。同日に開かれた民主党の厚生労働部門会議で示した。


　医療関連の特別重点要求枠を具体的に見ると、「医療イノベーション5か年戦略の着実な推進」に411億円を要求。基礎研究の成果を医薬品の実用化につなげることを目指す「創薬支援ネットワーク」の構築に41億円などを盛り込んだ。 　...