社会保険診療報酬支払基金（支払基金、河内山哲朗理事長）は5日、東京都内で「保険診療と審査を考えるフォーラム」を開催した。フォーラムでは、診療報酬請求書を審査する際、請求が妥当かどうかを判断する基準が支部によって異なる「支部間差異」をどう解消するかが焦点となり、請求する医療提供側と、審査を委託する保険者側の双方から、「不合理な差異は正していくべき」「支部間の調整機能が必要」といった声が上がった。


　支払基金の支部は各都道府県に設置されており、病院などの請求した保険診療の内容が国のルールにのっとっているかどうかを判断するため、▽診療担当者▽保険者▽学識経験者－の代表らによる審査委員会が各支部に設置されている。 　...