厚生労働省は6日、予防接種施策やワクチンの安全性向上などに関して、WHO（世界保健機関）や国内外の関係機関などとの連携を強める方針を打ち出した。特に風疹ワクチンをめぐっては、今年の流行時に海外のワクチン緊急輸入の是非が議論されたが、国は明確な方向性を示せず、一部の医療機関が個別に輸入し、医師や患者の自己責任で接種する事態に陥った。安全性の確認などで海外との連携が進めば、未承認ワクチン接種にも道が開ける可能性がある。


　厚労省は、同日開かれた厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会の基本方針部会に、予防接種基本計画に盛り込む国際連携案を提示。連携の対象として、▽WHO▽各国当局▽国内外の関係機関・団体―を挙げ、予防接種の実施状況のほか、ワ...