先進的な医療を推進するため、大阪府と大阪市は11日、保険診療と保険外診療を組み合わせる「混合診療」の実施を盛り込んだ「国家戦略特区」プロジェクトの提案書を政府に提出した。規制緩和で国際競争力を強化し、大阪の医療産業を活性化させたい考え。政府は今後、有識者によるワーキンググループなどで取り扱いを検討し、安倍晋三首相をトップとする「国家戦略特区諮問会議」を立ち上げ、ここで10月中旬をめどに最終決定する見通しだ。


　今回の提案は、大阪発の医療イノベーションを目指す「健康医療産業」の創出プロジェクトの一環。実施医療機関や、対象疾病を限定した上で、免疫・再生医療、集学的がん治療などの先進医療を推進・具体化するため、混合診療（保険外...