兵庫県篠山市は今秋から、市内の全中学1年生366人を対象に、胃がんの原因とされるピロリ菌感染の有無を確認する検査を学校検診で実施する。胃がん予防の推進はもちろん、子どもや保護者の感染予防や健康に対する意識の向上につなげたい考えだ。市によると、自治体が教育委員会と共同し、学校検診に合わせてピロリ菌検査を実施する取り組みは全国初という。【坂本朝子】


　市は、これまでの研究で、感染が成立しており、かつ萎縮性胃炎のない若年期（12－15歳）に感染の有無を確認し、除菌治療へつなげていくことが望ましいと考えられていることから、今回の中学1年生の学校検診での検査実施に踏み切っ...