「薬ができるまでにどれだけ長い時間がかかるかということがよく分かった」－。医薬品の承認制度を学んだ男子高校生はこのような感想を口にした。製薬企業などでつくる「くすりの適正使用協議会」は20日、東京都内の高校で行われた薬教育の授業の様子を報道関係者に公開した。学習指導要領の改訂で、昨年度から高校の薬教育が充実したが、2年生の秋以降に扱う高校が多いことから、新しい内容での授業は実質的に今年度が初めて。【丸山紀一朗】


　同協議会がこの日に公開したのは、東京都文京区の筑波大附属高校で行われた2年生の保健体育の授業。厚生労働省や日本薬剤師会などが主催している17日からの「薬と健康の週間」に合わせて開催した。 　高校での薬教育はこれ...