医経分離で年2000万円の赤字病院が2億円の黒字に好転
経営支援の成功事例を動画で紹介、CBメディカル

医業経営を取り巻く環境は年々厳しさを増している。ビジネスについて幅広く取材し、YouTubeで発信するバーティカルメディア「Biz9」では、当社グループのCBメディカルの廣渡弘美・代表取締役のインタビュー動画を配信している。医療と経営を分離し、病院の外にまで目を向けて事業戦略の見直しを図った結果、年間約2000万円の赤字から一転、2年間で約2億円の黒字を出せるようになるまで改善した事例などを紹介する。
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動画で紹介しているのは、関東の精神科病院への支援事例。この病院は、立地の悪さなどから、看護職員の採用がうまくいかず、精神病棟入院基本料20対1の看護職員配置体制を、余裕を持って維持することすら難しい状態にあった。
経営の改善について相談を受けた廣渡代表は、患者の退院促進によって入院単価を引き上げる方法を模索。患者の退院後の生活サポートという視点も踏まえた新規事業として、マンション経営を提案した経緯を説明している。提案したのは、マンションを病院で買い取って、そこに職員が365日常駐し、患者の生活を支援するというサービス。また、入居した患者に対して訪問看護と訪問診療を提供することで、入院外収入が大幅に改善。入院単価の改善との相乗効果で、支援を開始して2年後には年間2億円の利益が出せるまでに改善した。
■後継者不足から急遽招いたトップとベテラン管理者が対立
このほかにインタビュー動画では、医療業界でも顕在化している後継者不足から起こる課題とその対応についても、実例を交えて紹介している。
廣渡代表が支援に入った病院では、急病によって経営の継続が困難になった経営者が、それまで外部の病院で働いていた40代の甥を急遽呼び寄せ、経営を委ねたものの、それまで長く働いてきた部長クラスの管理者らの反発を招き、経営の悪化につながっていた。
そこで、廣渡代表は病院に常駐して、対立勢力となっていた管理者たちを退任させてガバナンスを改善させることから着手。続いて、事業計画を作成して、各管理者の人事評価上の目標と紐付けを行った。併せて、備品等の購入の際にも必ずトップの決裁が必要な仕組みにすることで、コストの削減にも取り組んでいる。こうした一連の改革が功を奏して、この病院では銀行からの借り入れが返済できた上、現在ではサテライトのクリニックを2件展開して事業拡大を行っている。
CBメディカルは、医療・介護・福祉業界で20年間事業を展開してきたCBグループの一員として2018年に設立された。現場経験を積んだ専門家が常駐して助言などを行い、実現可能な経営戦略の構築から、現場での実行支援までに対応する。
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