【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■摂食嚥下支援チームが関与する患者は急速に増加
高齢化の進行に伴い、摂食嚥下支援チームの果たすべき役割の重要性が高まっている。こうした多職種連携による介入に対する評価として位置付けられているのが、摂食機能療法の「摂食嚥下機能回復体制加算」である。
この加算は2022年度診療報酬改定で、それまでの摂食嚥下支援加算(週1回200点)から摂食嚥下機能回復体制加算に名称と要件が見直され、加算1(週1回210点)、加算2(同190点)、加算3(同120点)の3段階の評価となった。さらにさかのぼると、20年度改定前までは摂食機能療法の点数ごとに加算できる経口摂取回復促進加算であった。
これらの摂食嚥下支援チームに対する加算の算定点数(各年6月審査分)の推移を見ると、22年度改定で摂食嚥下機能回復体制加算になってから、点数が年々増加している=グラフ1=。なお20年6月の算定点数が大きく低下したのは、20年度改定の影響(週1回算定、摂食嚥下支援計画書の作成、チームカンファレンスの実施など)だけでなく、コロナ禍の影響も無視できない。
直近の23、24年は摂食嚥下機能回復体制加算2の算定点数が大きく伸びている。加算1は算定要件の経口摂取回復率35%以上というアウトカムの達成がハードルを高くしている。また、加算3は
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次回配信は8月20日を予定しています
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