高額療養費制度の見直しを検討する有識者らの専門委員会が22日開かれ、厚生労働省は制度を利用する患者の医療費負担の事例を複数示した。年収が約200万円未満の乳がん患者のケースでは、食費や光熱水費、税・社会保険料など生活に必要な費用以外の「その他の支出」の半分超を医療費が占めていた。そうした患者に十分配慮して制度の見直しを議論するよう求める意見が委員から出た。【松村秀士】
厚労省がこの日示したのは、高額療養費制度を利用する患者の医療費負担の12の事例と、超高額医薬品を使用する場合の2つのモデル試算。
年収が約550万円の男性の胃がん患者(50歳代)の場合、年間の総医療費は約496.0万円、本来の3割負担なら
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