厚生労働省は10日、15-39歳の「AYA世代」のがん患者向けウェブページを新設した。がんと診断されたAYA世代の患者が利用できる制度や相談窓口についてまとめたパンフレットを掲載しているほか、高額療養費制度や雇用保険、長期療養者就職支援事業、地域若者サポートステーションなどに関するサイトも紹介している。
パンフレットでは、がんに関する心配ごとや悩みなどに応じる窓口「がん相談支援センター」の利用方法などを周知。また、患者同士が交流できる場や、こころがつらくなった時の相談先も紹介している。
治療に関しては、▽配偶者との子どもを産み育てることを将来望む可能性がある場合▽腕や脚などにむくみが起きた場合(リンパ浮腫)▽治療を終えた後の健康管理(晩期合併症・後遺症)▽自宅で医療者のサポートを希望する場合(在宅医療・生活支援)-に分けて、利用可能な制度を解説している。
AYA世代とは、「Adolescent and Young Adult」(思春期・若年成人)のことで、15歳から39歳が当てはまる。小児に好発するがんと、成人で好発するがんが共に発症する可能性がある年代であり、肉腫などAYA世代に多い特徴的ながんも存在する。従って、この年代のがんの診療には小児や成人専門の医師、看護師をはじめ、多職種が連携して診療を行うことが重要となる。
2023年3月に閣議決定された第4期がん対策推進基本計画では、小児・AYA世代のがん患者に関する施策として、国は成人の診療科と連携した切れ目ない支援体制が地域の実情に応じて構築できるよう、健康管理の方法や地域での療養の在り方、再発・二次がん・併存疾患のフォローアップ体制などを検討する方針。また、療養環境の課題などの実態把握を行い、診断時からの緩和ケア提供体制や在宅療養環境等の体制整備について関係省庁と連携して検討するとしている。
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