診療報酬不正請求799件 札幌の病院指定取り消し
来年4月1日付
診療報酬を不正に請求していたとして、厚生労働省北海道厚生局は、平和リハビリテーション病院(札幌市西区、160床)の保険医療機関の指定を2027年4月1日付で取り消す処分を明らかにした。判明した不正請求は計799件で、額は約1.8億円。
【関連記事】
北海道厚生局によると、同病院が届け出ている施設基準について基準を満たさない状態だったにもかかわらず変更の届け出を行わないまま診療報酬を請求していたという報告が開設者からあった。
それを受けて北海道厚生局が同病院に個別指導を行った際に、報告内容を確認するため関係書類を調べたが、予定時間内に全ての確認が完了せず内容を精査する必要があったため個別指導を中断。その後、同病院から提出された関係書類を精査したところ、届け出済みの「療養病棟入院基本料1」の施設基準を満たしていないことを認識していながら、必要な変更の届け出を行わずに診療報酬を不正に請求していたことが強く疑われた。
そのため、北海道厚生局は個別指導を中止し、25年3月-9月に計5回の監査を実施した。その結果、実際には病棟に勤務する看護職員や看護補助者の数が療養病棟入院基本料1の施設基準を満たしていないのに、同病院が変更の届け出を行わないまま、同基本料1や「夜間看護加算」に関する診療報酬を不正に請求していたことが分かった。
また、療養病棟入院基本料1に関する加算として、「療養病棟療養環境加算1」や「医療安全対策加算2」、「感染対策向上加算3」の診療報酬も不正に請求していたことも明らかになった。監査時に24年3月-9月診療分まで確認できた不正請求は計799件、1億8,015万7,439円に上る。
■同病院の事業譲渡へ
今回の処分を受け、同病院を運営する医療法人社団静和会は11日、ホームページで謝罪を表明するともに、同病院事業の今後の方針を示した。
方針によると、保険医療機関の指定が取り消される前に、同病院に関する事業を医療法人社団CHCPヘルスケアシステム(札幌市南区)に譲渡する方向で具体的な調整に入った。指定取り消し以降、同病院の運営を継続することが困難となることが見込まれ、地域医療に重大な悪影響を及ぼすことが懸念されるため。事業譲渡の時期など詳細は、正式に決まり次第、改めて周知する。同病院は事業譲渡が行われるまで従来通り診療を継続するとしている。
医療介護経営CBnewsマネジメント
【関連記事】

