【千葉大学医学部附属病院副病院長、病院経営管理学研究センター長、ちば医経塾塾長 井上貴裕】
1. 基礎係数の推移
厚生労働省は18日、DPC対象病院に適用する2026年度の医療機関別係数を通知した。DPC特定病院群の当落線上にある病院は成績発表にそわそわする時期だったかもしれない。
私の関係する病院でも、DPC特定病院群からDPC標準病院群へ移行する病院は多数あるが、機能評価係数IIのうち「カバー率係数」や「地域医療係数」などの評価が大幅に上がるため、全体で大幅な増収になることは今までと変わらない傾向である。「名より実を取った」ことになる。連載第237回でこの点について取り上げたが、DPC特定病院群の在り方そのものが問われていると言えるだろう。
2026年度の診療報酬改定では、DPC標準病院群が2つに区分されることになり、この点は注目に値する。基礎係数が設けられたのは12年度の診療報酬改定であり、医療機関群は当時、大学病院本院のI群、一定の実績要件をクリアしたII群、それら以外のIII群という名称で、調整係数からの置き換えに合わせた包括払いの損失補填的な意味合いと、医療機関の格付け的な評価として導入された=図表1=。
その後、18年度診療報酬改定で現在の名称に変更され、24年度改定ではデータ数が月90件未満の病院に対して基礎係数を減算する措置が講じられた。月90件はDPC/PDPSへの参加・退出の要件になったため、基礎係数を減算された病院がDPCを退出する動きも散見された。
このことは中小規模のケアミックス病院に不利に働いたが、
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次回配信は3月上旬ごろを予定しています
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