ロボットスーツ「HAL」を介護予防に活用
福祉振興会と連携し5月から 神奈川県
神奈川県は23日、高齢者のフレイル対策の一環として、CYBERDYNE株式会社が開発した装着型ロボットスーツ「HAL腰タイプ」を用いたトレーニングプログラムを、公益社団法人かながわ福祉サービス振興会と連携して県内各地の運動教室や通いの場で実施すると発表した。5月以降順次、開始する予定。立ち上がり困難や歩行機能の低下が見られる高齢者を主な対象として、短時間のHAL装着トレーニングを無料で提供する。
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HAL腰タイプは体幹・下肢機能の維持・向上を目的とした装着型サイボーグで、神奈川県の「ME-BYO BRAND(未病ブランド)」にも認定されている製品だ。装着した状態で立ち座りや体幹動作を繰り返すことで、身体が動いた感覚を脳へフィードバックし、機能向上を促すという原理に基づいている。HALを外した状態での自立度向上が期待されると、県は説明している。
同プログラムは、県が神奈川県立がんセンターと神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーション研究科と協働して実施する「みらい未病コホート」の介入研究に基づき開発されており、高齢者の「立つ・歩く・座る」といった日常動作を有意に改善することが科学的に示されている。
トレーニングは1回当たり10-20分程度を想定しており、運動教室などの通常プログラムと組み合わせる形で実施される。併せて、メンタルヘルス・ストレス、認知機能など、体と心と脳の状態を数値で把握できる未病指標や立ち上がりテストの測定も行い、プログラムの効果を継続的に評価する。無料体験を経て継続トレーニングを希望する参加者については、CYBERDYNE社のグループ会社である湘南ロボケアセンター株式会社が提供する有料の科学的トレーニングプログラム「Neuro HALFIT」へと案内する仕組み。
事業は、行政(神奈川県・市町)、民間企業(CYBERDYNE社・湘南ロボケアセンター)、公益法人(かながわ福祉サービス振興会)が一体となる産学公民連携モデルとして構築される。県はSDGs達成にも資する取り組みとして位置付けている。連携先のかながわ福祉サービス振興会は、県内13市町で「東大式」のフレイルチェックを実施し各地で運動教室を展開している実績を持つ。
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