レカネマブ投与、アミロイドは高齢者ほど大きく減少
都健康長寿医療センターなど
東京都健康長寿医療センターなどは、アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」の投与により脳内に蓄積した「アミロイド」というたんぱく質の除去速度に大きな個人差があり、高齢の患者ほどその減少が大きく、速い傾向が見られたとする研究結果を公表した。
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レカネマブは、アルツハイマー病の進行を抑制する治療薬として近年注目されているが、患者ごとにアミロイドの減少の程度に大きなばらつきがあることが知られている。しかし、個人差を生む要因、特に加齢の影響については十分に解明されていなかった。
同センターの亀山征史氏と複十字病院の飯塚友道氏らの研究チームは、初期のアルツハイマー病の患者23人を対象に、レカネマブの投与前・6カ月後・12カ月にアミロイドPET検査を行い、アミロイド蓄積量の変化を追跡した。
その結果、全ての患者でアミロイド量は減少したものの、減少の大きさや速度には顕著なばらつきが認められた。また、高齢患者ほど除去が大きく、速い傾向があり、これは同程度の初期アミロイド量・同一治療の条件下でも観察された。
一部の患者は、アミロイドが大きく減少しても認知機能が低下。これらの患者では、治療前からSPECTで検出される側頭頭頂葉の血流が顕著に低下していたことも分かった。
同センターなどは、アミロイドの減少が臨床的改善と同一ではないことを示し、脳血流などの多面的評価の必要性を強調する結果となったと指摘。また、今回の成果は抗アミロイド治療が「効くかどうか」ではなく、「どのように効くか」を評価する段階に入ったことを示しているとしている。
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