【太田綜合病院附属太田西ノ内病院事務次長 鈴木伸佳】
■システム導入で午前中の手術が増加
当院では、2009年に「オペラマスター」を導入しました。グラフは、勤務時間帯における手術室の平均稼働率の推移を表しています。2008年と09年では、月間手術数が、ほぼ同数の月を比較しています。
導入後は午前中の稼働率が向上したことにより、手術が前倒しされるようになったことが分かります。また、手術が前倒しになったことにより、看護師の時間外業務も削減されました=グラフ=。
キット導入後に業務がどのように変わったのか、手術室にヒアリングしたところ、(1)緊急手術(主に産婦人科)に迅速に対応できるようになった(2)準備材料に不足がなくなった(3)準備のためにスタッフが現場を離れることがなくなった―などの意見があり、手術室業務の「安全性の向上」にもつながっていることが分かりました。さらに、(4)早出による準備がなくなった(5)中央ホールに台車を置く必要がなくなり、混雑が解消された―などの効果も表れています=図1=。
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