国立社会保障・人口問題研究所の将来推計によると、全世帯に占める一人暮らしの割合は、2035年には37.2%に上る。未曾有の“おひとりさま時代”は、親の介護にも影を落とす。「おひとりさまの遠距離介護けもの道」(メディカ出版)は、漫画家のたけしまさよさんが10年に及ぶ自らの介護体験を描いた作品だ。京都市内の自宅で一人暮らしを続けながら、離れて生活する母親の介護に奮闘するたけしまさんに、「遠距離介護」について話を聞いた。【聞き手・敦賀陽平】
―この本を描いたきっかけは何ですか。
10年3月に、変形性膝関節症の手術で、母がひざに人工骨を入れることになりました。病院選びから住宅改修から、いろいろしているうちに、こんなに大変なんだったら描いたろと思ったんですよ(笑)。変形性膝関節症で人工骨を入れる人は、全国に8万人いるそうです。手術はこんなんだと描いたら、それはそれで作品として成立するし、ひざの悪い人やその家族の役に立つのではないかと。そのころから介護メモというか、日記を付け始めた。あの時、先生は何て言ってただとか、自分はどうしてたっけとか、いろいろ思い出せる。絵も時々入っている。先生たちの顔とか、印象に残ったものを。
ネーム(漫画のラフ)をある程度書きためた段階で、出版社の担当さんに見せたら、「ひざの手術をやるよりは、もう10年ぐらい介護をやっているわけだから、それを描いた方が面白いんじゃないか」と言われた。確かにその通り。ひざの手術をする人が8万人だとしたら、介護する人、される人はもっといるわけですから。
―この本を描いたきっかけは何ですか。
10年3月に、変形性膝関節症の手術で、母がひざに人工骨を入れることになりました。病院選びから住宅改修から、いろいろしているうちに、こんなに大変なんだったら描いたろと思ったんですよ(笑)。変形性膝関節症で人工骨を入れる人は、全国に8万人いるそうです。手術はこんなんだと描いたら、それはそれで作品として成立するし、ひざの悪い人やその家族の役に立つのではないかと。そのころから介護メモというか、日記を付け始めた。あの時、先生は何て言ってただとか、自分はどうしてたっけとか、いろいろ思い出せる。絵も時々入っている。先生たちの顔とか、印象に残ったものを。
ネーム(漫画のラフ)をある程度書きためた段階で、出版社の担当さんに見せたら、「ひざの手術をやるよりは、もう10年ぐらい介護をやっているわけだから、それを描いた方が面白いんじゃないか」と言われた。確かにその通り。ひざの手術をする人が8万人だとしたら、介護する人、される人はもっといるわけですから。
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