【北海道介護福祉道場 あかい花代表 菊地雅洋】
総務省が7月28日に公表した「労働力調査(基本集計)」の2017年6月分(速報)によれば、国の就業者数は6583万人で前年同月比61万人増となり、54カ月連続で増加しているにもかかわらず、産業別で「医療・福祉」の就業者数は836万人と同9万人減で、この分野の人手不足が顕著になっている。
当然、介護サービス事業者も、深刻な人手不足に悩まされている。それを補うため厚生労働省は、介護の経験がない人を対象にした全国共通の「入門研修制度」を創設する方針を決めたとの報道がある。入門研修制度は、初任者研修と無資格者の間に位置付けられ、初任者研修(130時間)よりも短い30-40時間程度を検討しているとのことだ。研修内容は、介護保険制度の概要のほか、着替えやトイレへの移動の介助、緊急時の対応など、介護に関する最低限の知識と技術を学ぶとされている。試験はない。
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