日本病院会の相澤孝夫会長はこのほど、「国際モダンホスピタルショウ2018」のセミナーで、「未来に向かって変革の時は今だ!」と題して講演した。相澤会長は今後の高齢化に伴う病床稼働率の低下に備えて将来設計しておくよう呼び掛け、「医療の質を優先すると経営は極めて大変だが、切羽詰まってからの対応ではさらに大変になる」と訴えた。【大戸豊】
■後期高齢者で増えるのは、軽症と中等症の入院だけ
相澤会長は、今後75歳以上の患者が増えていく中、軽症と中等症の入院が増えるものの、重症者はあまり増えないと指摘。一方で、65歳以下の医療需要はどんどん減っていくとした。
そして、要支援・要介護の患者の入院が増えれば、治療だけでなく、生活支援が必要になってくるが、入院などをすれば、すぐに生活機能が落ちてしまうため、できるだけ早く生活に戻すことが大切だが、なかなか退院できないことも多いため、総合的な対応をする必要があるとした。ここでは、医療・介護・福祉の連携が必須だが、現時点では適切なモデルがないと述べた。
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