厚生労働省がまとめた「最近の調剤医療費の動向-5月号」(電算処理分)によると、2018年度の調剤医療費は4-5月平均で3.2%減となった。16年度と同様にマイナス成長となりそうだ。しかし、技術料は1.0%増で、16年度改定直後の0.2%増を上回った。特に調剤基本料が3.8%減にとどまったことが大きい。技術料の伸びは16年度の1.1%を上回る可能性がある。【ライター 設楽幸雄】
診療報酬改定直後の調剤医療費は、4月が3.1%減、5月が3.3%減で、累計は3.2%減となった。74%を占める薬剤料が薬価改定の影響で4.6%減となったことがマイナスの要因だ。
前回改定後の16年度4-5月は、薬剤料が0.9%減、技術料は0.2%増で、調剤医療費総額は0.6%減だった。技術料の伸びがわずかだったのは、調剤基本料が9.2%と大幅な減少となったため。かかりつけ薬剤師指導料の新設で薬学管理料が15.8%増と大幅増を示したものの、その金額シェアは小さく、技術料全体としては調剤基本料のマイナスをかろうじてカバーする程度のものだった。
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