日本専門医機構は13日、第1回記者懇談会を東京都内で開いた。この中で寺本民生理事長がこれまでの経緯を振り返りつつ、専攻医プログラム採用数のシーリング(上限)や、診療科偏在の問題など記者からの質問に答えた。専門医資格の2階建て部分に当たる「サブスペシャルティ」については、2019年4月から23領域を認める予定で、その後50領域ほどに広がるとの見方を示した。【大戸豊】
専攻医1次募集、東京の7領域で上限超え
厚生労働省は11日、19年度の専攻医プログラム1次募集の応募結果を明らかにした。同機構では、東京、神奈川、愛知、大阪、福岡の5都府県で採用数のシーリングを設けているが、東京都では小児科や精神科など、7領域で上限を超えている。
シーリングの見直しはないかどうかを問われた寺本理事長は、各学会には約束してもらっており、定員は間違いなく守られると述べた。
また、20年度のシーリングについては、今回の専攻医プログラムの募集状況などを考慮し、19年3月に開催予定の同機構の「シーリング検討委員会」で議論した上で、各学会と協議していくとし、「その流れをつくっておかないと来年のプログラムの作成が非常に困難になるため、来年3月の時点で決めることになっている」と述べた。既に募集している19年度については見直さないとした。
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