医療用医薬品の流通改善が実現に向かっているようだ。卸業界が8月の交渉妥結を目指す中で、メーカーは仕切価を引き下げ、厚生労働省は「過大な値引き交渉」に警鐘を鳴らし、未妥結減算制度にも関連するとの「Q&A(その3)」を出した。一方、実態市場では、卸業者が2018年初めに策定された流通改善ガイドラインに沿って進めた単品単価契約で拡大させ得た取引差額を、18年度決算の中で確保し続けたことが明らかになった。卸が流通の主役としての役割を果たしつつある。【ライター 設楽幸雄】
現在、まさに進行形の医療用医薬品の流通改善は、厚労省が18年1月に策定した流通改善ガイドラインでスタートを切った。
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