調剤薬局・DSのM&A、1-6月発表分で過去最高額
ストライク調べ
M&A仲介業のストライク(東京都千代田区)によると、2020年1-6月の調剤薬局・ドラッグストア業界のM&A発表件数は8件だった。同社がデータを持つ08年以降で3番目に多い。一方、取引金額は、総合メディカルホールディングス(福岡市)が、投資会社のポラリス・キャピタル・グループ(東京都千代田区)と組んで実施した経営陣による買収(MBO)で買付代金が763億円に達し、1-6月としては過去最高となった。このほかの7件は全て金額非公表。
【関連記事】
同社によると、これまでに1-6月の間に発表されたM&Aの金額(総額)が最も多かったのは17年の146億円(東証適時開示情報のうち、経営権の移転を伴うM&Aについて、ストライクが集計)。
金額非公表の案件のうち6件は、大手ドラッグストアのウエルシアホールディングス(東京都千代田区)、ツルハホールディングス(札幌市)、ココカラファイン(横浜市)の3社がそれぞれ2件ずつ調剤薬局やドラッグストアを傘下に収めるもの。このほかに、中堅調剤薬局のファーマライズホールディングス(東京都中野区)が調剤薬局を運営する企業の子会社化を発表している。
18年1-6月に3件、19年1-6月には4件(うち1件は中止)のM&Aを発表してきたソフィアホールディングス(東京都新宿区)は、20年1-6月は動きがなかった。
ストライクの担当者は、「新型コロナウイルスの感染症拡大の影響で取引の減少が予想されたが、大きな落ち込みは見られなかった」とコメントしている。
医療介護経営CBnewsマネジメント
【関連記事】