【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■外保連試案が放った特大ホームラン
消化器外科医不足への強い危機感に対し、経済的なインセンティブを付与すべきだという意見が挙がっている(CBnewsの関連記事 「手術を集約的に担う病院『適切に評価を』」)。診療報酬点数で評価するならば、次のような対応が考えられる。
1. 外科手術自体の点数引き上げ
2. 外科医を対象としたベースアップ評価料のような点数の設定
3. 手術の休日・時間外・深夜加算の引き上げ、平日日勤帯への適用拡大
4. 急性期充実体制加算、総合入院体制加算などの点数引き上げ
このうち最もシンプルで実効性が高いのは、「外科手術自体の点数引き上げ」だろう。この対応で思い出すのは2010年度診療報酬改定である。入院は3.03%の大幅プラス改定となり、急性期入院医療におおよそ4,000億円が配分された=資料1=。
資料1(赤枠)にある通り、重点課題への対応として手術料の引き上げが明言された。実際には、外保連試案で難易度C・D・Eに分類された手術を中心に、「主として病院で実施している難易度が高く人手を要する手術について、現行点数を30%から50%増とすることを目安とし、
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次回配信は10月1日を予定しています
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