厚生労働省は、抗インフルエンザウイルス薬の過剰な発注を控えて当面の必要量に見合う量のみの購入を医療機関や薬局に求める通知を出した。安定供給を図るためで、返品を前提とする過度な注文や在庫管理を行わないことも要請している。

　同省によると、感染症の流行状況によっては偏在調整などのため、前回納入された製品よりも製造ロットが古いものが納入される可能性があるが、その場合でも有効期限内なら医薬品の品質に問題はないという。

　そのため、明らかに有効期限内に患者に使用される見込みであるにもかかわらず、単に前回納入された製品よりも製造ロットが古いことを理由とした納入の拒否は慎むよう求めている。また、抗インフル薬などの供給状況により、他社の製品や代替薬の使用も検討するよう促している。