iPS由来の免疫細胞、頭頸部がん治療に効果の兆候
千葉大など
千葉大などは、iPS細胞由来の免疫細胞の一種「NKT細胞」を頭頸部がん患者に投与した治験で安全性と治療効果の兆候が確認されたことを明らかにした。iPS細胞から作製した“作り置きできる免疫細胞”が、がん治療を変える可能性があるとしている。
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千葉大の本橋新一郎教授らの研究チームは2020年10月から23年8月にかけて、再発・進行頭頸部がんの患者にiPS細胞からつくったNKT細胞を、腫瘍に栄養を送る動脈に投与した。その結果、NKT細胞が投与され、CT画像評価を実施した8人のうち、5人では治験期間中に腫瘍サイズが安定した。そのうち2人は腫瘍増大の抑制効果が認められた。
この2人は、腫瘍が著しく大きくなってしまった人と比べてNKT細胞のサイトカインによる影響で「細胞傷害性T細胞」が増加していることが確認できた。安全性に関しては、関連の可能性のある副作用として最も重症な症状はアレルギー反応による皮膚の発疹だった。
研究チームは、現在ではiPS細胞由来のNKT細胞と、NKT細胞を活性化する因子を付与した樹状細胞を併用した臨床試験を行っており、そのNKT細胞の有効性を高める新たな治療法の開発に引き続き取り組んでいく考えを示している。
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