多職種のチームで課題の解決法を探る新人職員(諏訪中央病院)
新人職員研修で、チーム医療の“種”を植え付ける取り組みを続けている病院がある。長野県茅野市の諏訪中央病院では5年ほど前から、4月に入ってくる医師や看護師、放射線技師、事務職員などを対象に、先輩職員が多職種連携の意義や、職域の枠を越えた顔の見える関係の作り方などを“伝授”している。多くの医療機関では、新人職員を各部門である程度教育してから、多職種連携の意義などを教えるが、諏訪中央病院では、まっさらな“キャンバス”に、チーム医療の在るべき姿を描く。新人職員たちは、どのようなことを学び、これからの業務に何を役立てようとしているのか。研修の現場を取材した。【新井哉】
■高齢者のイラスト、周囲に「医師」や「看護師」など配置
「どうしたら家に帰れるの?」「ソーシャルワーカーが必要だね」―。1メートル四方の用紙の中心に描かれた高齢者の顔。その周りを取り囲むように「友人」や「近所の人」といった付せんが張られ、空きスペースには、「入院」や「回復期」といった語句が並ぶ。6人ほどの班を組んだ新人職員たちが、その高齢者を地域に戻すためには、何が必要かを真剣に考えていた。
病院の理念を理解し、地域での役割を考えることが、この研修の目的だ。研修室のスクリーンには、農作業中の85歳の男性の画像とともに、性格は「頑固で口数が少ない」、既往歴は「健診では高血圧症、不整脈を指摘されていたが、医療機関の通院歴なし」といった情報を表示。たばこは1日40本、65年間飲酒といった嗜好も挙げられていた。
■高齢者のイラスト、周囲に「医師」や「看護師」など配置
「どうしたら家に帰れるの?」「ソーシャルワーカーが必要だね」―。1メートル四方の用紙の中心に描かれた高齢者の顔。その周りを取り囲むように「友人」や「近所の人」といった付せんが張られ、空きスペースには、「入院」や「回復期」といった語句が並ぶ。6人ほどの班を組んだ新人職員たちが、その高齢者を地域に戻すためには、何が必要かを真剣に考えていた。
病院の理念を理解し、地域での役割を考えることが、この研修の目的だ。研修室のスクリーンには、農作業中の85歳の男性の画像とともに、性格は「頑固で口数が少ない」、既往歴は「健診では高血圧症、不整脈を指摘されていたが、医療機関の通院歴なし」といった情報を表示。たばこは1日40本、65年間飲酒といった嗜好も挙げられていた。
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