2017年度から始まる新たな専門医制度の創設に伴い、「総合診療専門医」(総合診療医)が19番目の基本領域として加わった。こうした中、大学病院の総合診療科が揺れている。専門性の高い医療を提供する院内で、“臓器を横断する診療科”としての存在意義を示せないまま、休止に至ったケースもある。医学教育を担う施設として、大学は総合診療医の養成にどうかかわるべきなのか―。現状と今後の課題を探った。【敦賀陽平】
総合診療部は14年4月より、当面の間、閉鎖することになりました―。
滋賀医科大医学部附属病院はこの春、16年間続いた総合診療部の診療を休止した。創設以来、部をけん引してきた三ツ浪健一部長(家庭医療学講座教授)が定年退職となり、その後任が見つからなかったからだ。
「大学の教授になるには学位論文が必要ですが、この領域で立派な学位を持つ人間はまだ十分に育っていません。お声掛けはかなりしたのですが…」。不本意な結末を迎えたことに、三ツ浪氏は無念さを隠さない。
総合診療部は14年4月より、当面の間、閉鎖することになりました―。
滋賀医科大医学部附属病院はこの春、16年間続いた総合診療部の診療を休止した。創設以来、部をけん引してきた三ツ浪健一部長(家庭医療学講座教授)が定年退職となり、その後任が見つからなかったからだ。
「大学の教授になるには学位論文が必要ですが、この領域で立派な学位を持つ人間はまだ十分に育っていません。お声掛けはかなりしたのですが…」。不本意な結末を迎えたことに、三ツ浪氏は無念さを隠さない。
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