
当時のことを説明する保坂さん
日本医師会(日医)で常任理事を務め、女性医師支援などを担当してきた保坂シゲリさんは2013年1月、急性くも膜下出血を発症、自身で救急車を呼び、緊急入院した。2度の手術とリハビリテーションを経て、元の状態に戻りつつあり、趣味のテニスができるまでに回復した。2年間の闘病を振り返り、ここまでの回復には何か強い力が後押ししたという。保坂さんは「全国の女性医師の声なき声だった」と述懐する。【君塚靖】
保坂さんは、当時の状況を鮮明に記憶している。1月12日、3連休初日の土曜日。午前2時ごろだった。寝間着に着替えてベッドに横になり、読書をしていた。そろそろ眠ろうと、ベッド脇のスタンドの明かりを消した途端、激しい頭痛に襲われた。痛みに耐えながら、自分で症状の診断を始めた。
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