昨年6月末までの1年に患者や企業などが負担した先進医療費用は、過去5年で最大の約173億7000万円だったことが、厚生労働省の集計で明らかになった。入院料など保険診療分を加えた入院全医療費の70.5%を先進医療費用が占め、この割合も同じく最大となった。先進医療を受けた患者は2万3925人で、5年前(9775人)の約2.4倍に上った。【丸山紀一朗】
先進医療は、将来的な保険導入に向けて有効性・安全性の評価を行う目的で、保険診療との併用が認められている療養の一つ。これを受けた患者は、先進医療部分の費用を原則として全額自己負担する=図=。通常の治療と共通する検査や投薬、入院料などは保険給付分となり、このうち例えば3割が自己負担となる。厚労省は毎年、先進医療会議などに実績を報告しており、今回は2013年7月1日から14年6月30日までの実績を集計した。
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