東洋大の高野龍昭准教授は25日、全国老人福祉施設協議会（全国老施協）のセミナーで講演し、今後の介護報酬改定の方向性や、10年後の介護保険制度の概要などについて予測を示した。高野准教授は、2018年度に予定される介護報酬・診療報酬の同時改定について、「骨太の方針2015」やこれまでの社会保障審議会介護給付費分科会での議論などを踏まえ、「全体でプラス改定となることは考えにくい」と述べた。【ただ正芳】


　高野准教授は、20年度でのプライマリーバランス（基礎的財政収支）の黒字化の実現を目指す「骨太の方針2015」に、15年度から18年度までの社会保障関係費の伸びを年間0.5兆円程度に抑えることなどが盛り込まれているこ...