松本会長は2009年、特別非営利法人「日本から外科医がいなくなることを憂い行動する会」を自ら立ち上げ、理事長を務めてきた。
この会は、外科医のクオリティー・オブ・ライフを高め、外科医療の安定提供と技術向上につなげる趣旨でスタートしたが、根本的に解決すべき課題は、若手医師に外科を選んでもらうことだった。
外科医師数の年次推移はトータルで大きく変わってはいないが、最も減っているのは、「29歳以下」と「30-39歳」の外科医師数だ=グラフ=。
外科医師数の年次推移
厚生労働省「2014年医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」より
平成6-18年は外科、呼吸器外科、心臓血管外科、気管食道科、こう門科、小児外科をいい、平成20-26年は外科、呼吸器外科、心臓血管外科、乳腺外科、気管食道外科、消化器外科(胃腸外科)、肛門外科、小児外科をいう。
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