【石川県立こころの病院院長、日本公的病院精神科協会会長 北村立】
「かかりつけ精神科医機能」という用語は、「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る検討会」(2020年3月-21年3月)で登場した。
図1のように、精神障害にも対応した地域包括ケアシステム(にも包括)での医療機関の役割として、(1)かかりつけ精神科医機能(2)地域の精神科医療への貢献(3)精神科救急医療体制への参画(4)にも包括の構築に資する拠点機能-が掲げられた。
(1)のかかりつけ精神科医機能としては、「ケースマネジメント」「急性増悪時の対応」「訪問診療・訪問看護」「他科連携・身体合併症への対応」が挙げられており、これらがかかりつけ精神科医に求められることだと理解できる。
しかし、分かりにくいのは、
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