経口インフル薬処方患者 11月は過去10年で最多
推計288万人
医療情報の収集・提供などを手掛けるインテージリアルワールド(東京都千代田区)は9日、経口インフルエンザ治療薬の処方患者数が11月は推定約288万人に上り、同月としては過去10年で最多だったとする分析結果を公表した。
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同社の分析によると、11月の推定処方患者数は前年同月(約23万人)から約13倍に急増。これは、新型コロナ禍後で患者数が多かった2023-24シーズンの11月を大きく上回る水準だった。25年10月と比べても約6倍に拡大しており、同社は「12月-26年1月のピークに向けてさらなる増加が懸念される」としている。
推定処方患者数を地域別に見ると、11月は関東地方の割合が全8エリアの43%と前月の52%からやや低下したものの、依然として全国で最も高い水準にあり感染拡大が続いている。
一方、前月には割合が低かった中部地方が8%から15%に増加し、流行エリアが全国へ広がる傾向が見られるほか、近畿地方も16%と高水準で都市部を中心に感染が拡大している可能性があるとしている。
年代別では、11月は「10歳未満」と「10歳代」を合わせると全体の56%を占め、若年層での感染が顕著となっている。また、小児層の割合が28%と前年の21%から増加しており、「学齢期での流行拡大が示唆される」としている。
分析は、同社が独自の統合医療データベースを用いて実施した。
医療介護経営CBnewsマネジメント
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