バセドウ病、薬物治療中止前の工夫で再発リスク低下
「最小維持量」を調整 隈病院
医療法人神甲会隈病院(兵庫県神戸市)内科の宮村慧太朗医師らの研究グループは、抗甲状腺薬「チアマゾール」によるバセドウ病の治療を中止する前に「最小維持量」を丁寧に調整することで再発リスクを大幅に低下させる可能性があることを確認した。患者が安心して治療を進められるため、医療現場でも役立つ成果だとしている。
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バセドウ病の薬物治療には、甲状腺ホルモンの産生を抑える「抗甲状腺薬」と「ヨウ素製剤」があり、妊娠中や副作用への懸念などがなければ一般的に「抗甲状腺薬」が用いられる。内服によって甲状腺ホルモン値が安定し、症状が落ち着いてくると、薬の量を少しずつ減らす。最小量でも検査値に問題がなければ、内服をいったん中止できる場合があり、この状態を「寛解」と呼ぶ。
しかし、これまでの国際的な報告では抗甲状腺薬を中止した後の再発率は50%前後とされており、「いかに再発を防ぐか」が長年の臨床課題となっていたという。
研究グループは、これまであまり注目されてこなかった薬剤の調整方法に着目。アマゾールによる薬物治療を中止する前に、「最小維持量」を丁寧に調整したところ、バセドウ病の再発率を従来の治療法の約半分以下に改善させることが分かった。この研究の特長は、新しい薬を使用するのではなく、これまで行われてきた治療の中で“薬の止め方”を工夫する点にある。
宮村医師らによる研究論文は、内分泌学分野の国際的ジャーナル「JCEM」に掲載された。
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