【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■なぜ特定病院群と標準病院群1で係数逆転の事例が頻発したのか
岩手県内の基礎係数と機能評価係数IIの合計のTOP3(大学病院本院群以外)について、2024年度と26年度の比較を行った=グラフ1=。TOP3の顔ぶれは同じだが、順位が入れ替わった。24年度に1位だった特定病院群の県立中央病院が、26年度は標準病院群1の県立磐井病院と県立中部病院に抜かれ3位になった。
岩手を例に挙げたが、こういった事例は全国で多発した。DPC特定病院群において、係数のインセンティブはほぼなくなったと見ており、28年度改定以降は、さらに悪化することが想定される。DPC特定病院群としてのステータスさえ得られれば、損をしても構わないという特異な経営者がいれば別である。しかし、制度設計を見直すべきである。そこで、なぜこのようなことが起きているのか検証し、どのような制度にすべきか考察する。
■特定病院群と標準病院群1の基礎係数の差が縮まった
26年度改定でDPC標準病院群は救急などの実績により標準病院群1と2に分けられた。標準病院群1と2の基礎係数はそれぞれ1.0583と1.0283で、0.0300の差が付いた。現行の標準病院群の1.0451と比較し、標準病院群1は
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次回配信は4月15日を予定しています
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