国内で麻しん(はしか)が流行していることから、日本ワクチン学会は、予防のためにワクチンを適切に活用するよう呼び掛けている。特に1歳と就学前では2回の定期予防接種を確実に受けることを推奨。小学生以上の年齢では、過去に2回のワクチン接種歴がない場合、まずはワクチン接種を1回受けることが重要だとしている。
また、接種したことも、はしかにかかったことも確認できず不明な場合は、抗体検査で免疫の有無を調べることが可能。ただ、その場合、健康保険は適用されない。
現時点でおおむね60歳以上の人は、当時の予防接種制度と流行状況、公開されている抗体保有状況を踏まえると、実際にはしかにかかって免疫がある可能性が十分に高いと考えられる。そのため学会は、ワクチン接種や抗体検査の必要性、優先度は高くないとしている。
はしかは、高熱と発疹を特徴とする感染力の強い病気で、肺炎や脳炎などを引き起こして死に至るケースもある。
日本は2015年に世界保健機関(WHO)からはしかの排除認定を受けた。しかし、近年は患者数が増加しており、26年は今月12日までに299人の感染の報告があり、前年同時期の約3.8倍に増加している。
こうした状況を踏まえ、厚生労働省も対策を強化している。自治体や医師会に対し、保健所や医療機関、海外渡航者への注意喚起を行っているほか、医師向けリーフレットを周知。国民向けには、任意接種対象者を含めた予防接種の推進や、都道府県・市町村別の接種率の公表などを行っている。
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