中央社会保険医療協議会の安達秀樹委員(日本医師会・社会保険診療報酬検討委員会委員長)が先月末、任期途中での退任を表明した。2009年秋の民主党政権の誕生に伴い、京都府医師会副会長の肩書で任命された安達氏は、政権交代の象徴的な存在として注目される一方、診療側きっての論客として、3回の診療報酬改定の議論を主導した。4年9か月の闘いを終えた今、安達氏は何を思うのか―。【聞き手・敦賀陽平】
―この4年9か月を振り返って、何を思いますか。
退任のごあいさつで、「エビデンスベースドで議論を続けてほしい」と申し上げました。委員に任命された際、これからの中医協がどう在るべきなのかを考えていたら、そこに行き着いた。当時委員だった嘉山先生(現山形大学長特別補佐)と話をしたら、お互い同じことを考えていることが分かったんですが、これはものすごく大事なことです。
国民皆保険制度の意味というのは、日本をどういう国家にするのかということと密接に関係がある。そして今、一番大事なのは国民の連帯、共助意識を取り戻すこと。これは日本だけでなく、主要先進国すべてに当てはまる。それと真っ向から対立するのが、米国の経済学者、ミルトン・フリードマンが主張する市場原理主義です。市場原理主義でやると、金融資本主義にしかならない。金融資本主義では雇用が生まれず、貧富の差も拡大し、出口がなくなって崩壊することは目に見えている。
―この4年9か月を振り返って、何を思いますか。
退任のごあいさつで、「エビデンスベースドで議論を続けてほしい」と申し上げました。委員に任命された際、これからの中医協がどう在るべきなのかを考えていたら、そこに行き着いた。当時委員だった嘉山先生(現山形大学長特別補佐)と話をしたら、お互い同じことを考えていることが分かったんですが、これはものすごく大事なことです。
国民皆保険制度の意味というのは、日本をどういう国家にするのかということと密接に関係がある。そして今、一番大事なのは国民の連帯、共助意識を取り戻すこと。これは日本だけでなく、主要先進国すべてに当てはまる。それと真っ向から対立するのが、米国の経済学者、ミルトン・フリードマンが主張する市場原理主義です。市場原理主義でやると、金融資本主義にしかならない。金融資本主義では雇用が生まれず、貧富の差も拡大し、出口がなくなって崩壊することは目に見えている。
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