2015年度は16万919人だった介護福祉士国家試験の受験申込者数が、今年度は7万9113人に激減した。理由として考えられるのは、実務経験ルートの受験要件の見直しである。新要件は実務経験(3年以上)に加え、実務者研修(450時間)の受講が必要となるが、実際に働いている人にとって、それほどの時間を割くのは難しい。その上、お金までかかるとなれば、受験そのものをあきらめてしまう人が増えても不思議はない。
■受験者の減少の理由は実務者研修導入
一部の関係者からは、今年度の受験申込者数の減少の主な原因は、実務者研修そのものではなく、実務者研修を受けなくてよい期間の駆け込み受験が、ここ2年ほどの間に増えた結果だという意見も聞かれる。資格取得を目指す人の多くが受験時期を前倒しした結果、今年度が減ったように見えるだけというわけだ。
しかし、今年度の受験申込者数7万9113人という数字は、駆け込み受験がなくなったという理由だけで説明できる少なさではない。受験者数が10万人を切ったのは、05年度の9万602人以来だ。それどころか04年度の8万1008人すらも下回っているのであるから、この現象に大きく作用しているのは、実務者研修そのものとしか考えようがない。
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