厚生労働省が発表した薬価の平均乖離率7.2%を基に、消費税2%引き上げ分を含めて、2019年10月の薬価改定率を試算すると、▲2.55%となった。医療費ベースでは▲0.56%だ。前回消費税引き上げ時の14年度は、平均乖離率8.2%で、消費税3%引き上げを含めた薬価改定率は▲2.65%(医療費ベース▲0.58%)だった。そうした実態に近い試算結果が出た。【ライター 設楽幸雄】
消費税10%の場合の改定薬価の算定方式は、「税抜市場実勢価格の加重平均値」×「1+消費税率(0.1)」+「調整幅(改定前薬価の2%)」となる。
平均乖離率から、税抜市場実勢価格を算出し、この算定式に当てはめると、改定薬価の水準を試算することができる。
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