厚生労働省が8日指定した「先駆け審査指定制度」対象品11品目のうち半数以上の6品目が、がんに対する画期的治療あるいは早期診断を提供するものとなっている。また、難病ALアミロイドーシスに初の治療薬、ナルコレプシーで既存薬より高い有効性が期待されるもの、重症下肢虚血への有効な治療法、唇顎口蓋裂の新規治療法がある。【ライター 設楽幸雄】
がんに対する新規治療法は、医薬品3品目、再生医療等製品1品目、医療機器1品目、体外診断薬1品目が指定された。
医薬品では、抗体薬セツキシマブと、物理的に細胞膜を破壊する作用を有する色素IR700を結合させた抗体薬物複合体による「光免疫療法」のASP-1929が注目される。楽天メディカルが「再発頭頸部扁平上皮がん」を対象に、国際共同第3相試験を実施中だ。
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