【社会医療法人祐愛会 織田病院 総合診療科部長 織田良正】
■MBC開始後の問題点
当院では、退院直後に「メディカル・ベース・キャンプ」(MBC:Medical Base Camp)による診療・看護・リハビリテーション・介護の訪問サービスを利用することで、高齢患者の自宅退院を円滑に行うことができるようになった。訪問サービスの必要性は高く、具体的な数字は割愛するが、2015年の開始から利用者数は大幅に増加した。これに伴い、業務効率化の必要性が高まった。
そこで、院内の連携センターに大型モニターを設置し、業務の効率化を図った。具体的には、モニターの地図上に訪問患者宅をプロットして、訪問スタッフが所持しているiPhoneのGPS機能を用いて院内から動態管理を行い、患者宅から非常時のアラートが発せられた場合には、近くを移動中の訪問スタッフが連絡を受けて、緊急対応することを可能にした=図1=。
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