日本看護協会が24日公表した2024年度の看護職員の賃金実態調査によると、同年のフルタイム正規雇用・非管理職の病院勤務者の平均基本給月額は12年と比べて5,868円(2.3%)の上昇にとどまった。また、低賃金だと離職率が高くなる傾向が見られた。【斯波祐介】
24年の病院看護職員の平均基本給月額は26万451円で、12年の25万4,583円から微増にとどまった。平均税込給与総額は38万2,093円と12年比で2万9,936円(8.5%)増だが、ベースアップでなく手当などで引き上げられているという。
基本給の年齢による推移は、20-24歳を100%とすると、45-49歳では約134%とピークとなる。しかし12年の調査ではピークが50-54歳で約145%と、こちらの方が年齢による上昇率が高かった。
低賃金ほど離職率が高い傾向にあり、看護3年課程卒の看護師の初任給(基本給与月額)が17万5,000円未満では離職率が16.9%だったに対し、27万5,000円以上は7.5%と大きな差があることも分かった。
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