食道がん、化学放射線療法とオプジーボの併用で有効
安全性も確認 京大病院など
京大医学部附属病院は、食道がんの患者に対する抗がん剤と放射線治療を組み合わせた化学放射線療法に、免疫チェックポイント阻害薬のオプジーボを併用する治験で治療効果と安全性を確認したと明らかにした。
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この医師主導治験は、京大医学部附属病院腫瘍内科の武藤学教授らの研究グループが、国立がん研究センターの中央病院と東病院、千葉県がんセンターなど4つ病院の協力を得て実施。2019年1月から、切除可能および切除不能な食道扁平上皮がん患者(42人)を対象に、根治的化学放射線療法にオプジーボを併用する治療法の安全性と有効性を調べた。
この併用療法では肺の炎症が起きやすくなることが懸念されていたが、肺臓炎になったのは2人(全体の5%)にとどまり、この治療法が安全に実施できることが明らかになった。
また、食道がんが画像検査で完全に消失する割合(完全奏効割合)は73%と非常に高く、治療開始から1年後の生存割合も92.7%と良好な成績だった。これは、従来の化学放射線療法だけの治療成績よりも良い結果だという。
さらに、治療前の検査でがん細胞の遺伝子の発現を詳しく調べたところ、「免疫の働きが活発ながん」ほど、化学放射線療法とオプジーボの併用療法が良く効くという傾向が見られた。
研究グループでは、腫瘍組織における遺伝子の発現を調べることで「この治療が効きやすい人」を見分けられる可能性が示唆された点は患者ひとり一人の体質に合わせた最適な医療を実現するための大きな一歩だと指摘している。
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