日本国内の医療用医薬品市場(薬価ベース)が2025年に11兆7,038億7,800万円となり、最高額を3年連続で更新したことが25日、IQVIAジャパンの統計データで明らかになった。薬効別で売り上げ規模が最大の抗腫瘍剤市場では適応拡大と新薬の浸透が好調に進み、24年の横ばい成長から力強い成長へと復調。全体の市場規模は20年前から約4兆円拡大した。
25年の国内医療用医薬品市場は前年と比べ1.7%増加し、5年連続で前年を上回った。
市場別の売上額は、病床100床以上の病院が5兆5,911億5,100万円(前年比3.3%増)、「薬局その他」は3兆9,801億1,700万円(同1.4%増)、病床が100床未満の開業医は2兆1,326億1,000万円(同1.7%減)。
売上額上位10を薬効ごとに見ると、トップの「抗腫瘍剤」は2兆1,102億5,400万円(前年比7.1%増)で、初めて2兆円台に乗せた。
2位の「糖尿病治療剤」は8,208億1,700万円と前年よりも8.3%増加し、上位10薬効の中で最大の伸び率となった。SGLT-2の慢性腎臓病への適応追加による市場拡大に加え、GLP-1作動薬の力強い成長が影響した。
一方、6位の「全身性抗ウイルス剤」の売上額は3,338億2,900万円(同24.8%減)、10位の「診断用検査試薬」は2,864億4,800万円(同9.8%減)で、新型コロナウイルス関連薬剤の減少が大きく響いてマイナス成長となった。
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