紅麹サプリによる腎障害 発症機序を解明
東京科学大
東京科学大の研究グループは、小林製薬の紅麹(こうじ)サプリメントによる腎障害の発症機序を解明したと明らかにした。健康被害の原因物質とされた青カビ由来のプベルル酸と、問題になったサプリ「紅麹コレステヘルプ」の有害ロットで生じる腎障害の機序にミトコンドリア障害が関与していることが分かった。
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研究グループは、マウスとヒト腎由来初代培養細胞、同細胞を3次元培養した尿細管オルガノイドに、紅麹コレステヘルプの有害ロットとプベルル酸を投与し、解析を行った。
その結果、プベルル酸と紅麹コレステヘルプの有害ロットで生じる腎障害がRNAレベルで類似していた。その腎障害の機序に細胞死に先行するミトコンドリア障害が関与していることも明らかになった。さらに、ミトコンドリア障害により、尿細管上皮細胞の壊死が起きていることが示唆された。
今回の成果について、研究グループは「コレステヘルプ腎症の発症機序の主要な部分が解明された」と説明。また、今後の研究の礎となるとともに、後遺症に苦しむ患者の予後や治療に関する研究がさらに進展する可能性が示されたとしている。
ただ、ミトコンドリアが豊富な他臓器での障害はヒトでは報告されておらず、腎障害が腎特異的に生じる理由については物質の取り込み経路などを含めたさらなる検討が必要だと指摘している。
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