【千葉大学医学部附属病院副病院長、病院経営管理学研究センター長、ちば医経塾塾長 井上貴裕】
1. 急性期総合体制加算の新設と概要
連載第261回で急性期総合体制加算を取り上げ、これからの急性期拠点機能について考察した。私は以前から急性期充実体制加算と総合入院体制加算の一本化を主張してきたが、両者を統合し、上位加算と位置付けられてきた急性期充実体制加算をより高く評価するのが望ましいと考えていた。
ところが、今回の改定では区分A200-2の急性期充実体制加算が廃止され、区分A200の総合入院体制加算が急性期総合体制加算に変更されることとなった。そのことが何を意味するのか、なぜそうなったのか、私見を交えて論じていきたい。
2. 総合入院体制加算と位置付けた意味
図表1は急性期総合体制加算の施設基準(概要)を2月13日の答申後にまとめたものである。急性期充実体制加算と総合入院体制加算が統合され、上位加算の位置付けである急性期総合体制加算1、2の施設基準に、総合入院体制加算1と同様、精神患者の入院の受け入れ体制を整備することが記載された。急性期充実体制加算が廃止され、総合入院体制加算が改められたことが明らかとなり、2014年度の診療報酬改定で評価された総合入院体制加算1の復活が予告されたことになる。
急性期総合体制加算は、診療実績の基準が高く設定された上、救命救急センターあるいは高度救命救急センターと精神病床を保有することが要件とされた=図表2=。厚生労働省の医療課長として14年度の改定を担当した宇都宮啓先生によると
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